レビュー:2020 by Tomoya Horiki

 

 

 

早速何か残しとこうと言うことで買った商品のレビューでもしてみようかと思います。

 

先日熊本で開催されたクロースアップマジックコンベンションに参加してきまして、そちらでの戦利品を紹介していきます。

 

というわけでこちら。

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ふーさんこと堀木智也さんの最新作です。待ってました。

 

ふーさんといえば日本の若き奇術研究家という感じでよく紹介されてると思うのですが、僕からすればもはや神様のような存在です。

というのも、僕がコインをガッツリ始めたのは大学1年の12月に福岡で開催されたふーさんのレクチャーからで、その時買ったSproutが初めてのコインマジックのDVDだったからです。

 

その後CoinlangとProgress Principleを経て新作が来たわけです。

とはいえ今回のこの作品集は今のところ一般販売ではなく、野生の堀木さんを捕まえるか、レクチャーやfantia、マジケなど限られたところでの販売ということでちょっとレアだったりするそうです。今ならどのマニアにも自慢できますね。やったぜ。

 

 

というわけで早速レビューを。(種、手法などに触れないように注意しますが、怪しかったらご指摘くださると嬉しいです。)

 

 

価格

DLカード版 4000円

DLカード+DVD 4500円

収録作品

Frottage 

underload2.0

Floating Production

Before Matrix

After "Before Matrix"

Air Coin Cut

Minimum Coin Box

ツチノコ演技のみ

VTP Muscle Pass

Turnover Hide out move

kick force
計11項目。(ランニングタイムは約45分)

うち、赤文字のものが手品としての作品、青文字のものが技法となっています。(kick forceは本人曰くバカ技法)

 

 

Frottage

見えないコインを見えるようにする手品です。が、見えないコインの状態で形が手に浮き出ます。

最初に演技映像見たときビビりました。マジで形が分かります。しかもそこから具現化するパートがあるのですが、じんわり本物になってる感じがあって現象の質感がすごくリアルで良かったです。

 

underload 2.0

Coinlangで発表された手順のアップデート版です。僕が好きなやつ。

主な変更点はコイン出現のパートなのですが、個人的には動画と声での解説が非常にありがたかったです。フラッシュ対策など、細かいところまで言及してあるので一度挫折した方ももう一度トライしてみようという気になると思います。

 

Floating ProductionとBefore Matrix

同じくCoinlangに収録されてる手順です。After Before Matrixと3つセットで続けて演じられるようになっています。

特に大きな変更点はないそうなのですが、どうやったらコインの真下から出たように見えるのか、その他コツなどを解説しています。

Before Matrixでは、2枚目のコインの消失パートが一部の人にしかできないため、代替案も含めての解説でした。

これ一時期めっちゃ練習してたんですけど、やっぱ本人の演技が一番不思議ですね。近づけるように頑張りたいです。

 

After "Before Matrix"

前の二つに続けて行えるクイックマトリクスです。つまり、使うのは4枚のコインと1枚のカード。以前Before Matrixを練習していた際、カード1枚で出来る手順ないかなぁと思いまして、TAKAHIROさんの手順:Smoke(詳しくはフレンチドロップさんから出ているグロビュールを御覧ください)を演じたりもしていたのですが、バックファイアが2回起きてしまう上、1箇所には集めることができないため、どうしたもんかなぁと思っていたところでした。

手順としても充分人前でイケるものだと思うので(もちろん充分な練習を前提としていますが)レパートリーに加えておきたいところです。

 

Air Coin Cut

Coinlangで僕が一番好きなやつです。(コインが立つやつも捨てがたいですが)

本人曰く一部の人にバカウケする手品との事でしたが、どうやら僕はその一部の人に該当するようです。(まあ大概のマニアはそうだと思いますが)

一応Coinlangから少し変更点もありますが、やはり見どころとしては終始シュールな映像とそれを真面目に解説する堀木さんですね。

撮影されてたのはマジオン事務所だったのですが、おそらく1人で撮影されてたと思われるのですが、その思考が演技映像中にふと頭によぎ...おっと誰か来たようです。

 

Minimum Coin Box

こちらもCoinlang収録の手順ですが、マニアを引っ掛ける部分が足されていたのと、ちょっと手順が軽くなるような変更がされていました。

初めてこの手順を知ったときはまだコインボックスの手順自体あまり知らなかったので、違いがよく分かってなかったんですが、これいざ知ってて見るとめちゃくちゃ不思議なんですよね。なにがとは言いませんが、違うんかい!!って感じ。あとコインボックス特有のあの動きがないんですよね。なのであまりちょろまかした感がないというか何というか。とにかく不思議なのでとりあえず元の形であるCoinlangのPVを見てみることをおすすめします。

 

ツチノコ

以前マジオン事務所にお邪魔した時に見せていただいた手順です。どことなく澤先生のスピリッツを感じますが、それよりもツチノコに目が行っちゃいますよね。ちなみにツチノコAmazonで1400円くらいで買えるそうです。宇宙人バージョンもあるそうな。

 

VTP Muscle Pass

Sproutで発表された技法の詳細解説です。Sproutでは無音解説だったのですが、今回は力を入れる方向、飛ぶ方向などを細かく解説しているので、出来なかった人でも出来るようになりそうな感じです。


Turnover Hide out move

カードでコインを隠す際にカードをひっくり返してあらためたりとか出来る技法です。主にマトリクス系で使えそうな技法ですね。

この技法を使った状態からのピックアップムーブも解説されており、覚えて損はない有用な技法だと思います。

 

kick force

これが発表されると聞いた一部のマニアがざわついたと言われるフォースです。というかざわついてました。

カードをテーブルにリボンスプレッドした状態でフォースします。ここだけ聞くとめちゃフェアに聞こえますね。

僕は昨年のマジケの3次会で初めて見せてもらいました。そう、3次会で。その時の僕の感想は「アダルト広告のバナーみたい」と言うものだったのですが(ごめんなさい)、一回見て以降早く発表されないかなーと心待ちにしていたものでした。キャラが合えば普通にお客さんにギャグとして使えそうですし、マジシャン相手にもウケます。がんばって練習します。

 

 

 

とまあ長々とレビューしてきたわけですけれども、これで4000円は安すぎると言うのが率直な感想です。

ふーさんファンのは見逃せないです。間違いなく。Sprout、Coinlangを持っている人には特に楽しめるものだと思いますので野生の堀木さんを捕まえた際にはぜひご購入されてみてはいかがでしょうか。

 

と言うわけで以上みやもとでした。また次回お会いしましょう。

 

 

 

文中に出てきた商品は下にリンクを貼っておきます。

Sprout

http://majion.shop-pro.jp/?pid=134103304

Coinlang

http://majion.shop-pro.jp/?pid=115163108

Progress Principle

http://majion.shop-pro.jp/?pid=130873854

グロビュール

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4330