マジケ2020 出品作品セルフレビュー
こんにちは。みやもとです。
今年僕から出品するものの中に、
VICTOR手品本Vol.2
というものがあります。
これは、先日のブログでもお伝えした通り、VICTOR組マジシャン3名によるアンソロジーになるのですが、今回はこれらに収録されてる作品を相互レビューという形でまとめてみました。
ご購入の参考になれば幸いです。
価格
2000円
収録作品
・Both side Oil and Water
・VICTORの説明できないトリック
・5枚を10枚にして
・マークトデックの作り方
・カンペマジック
・Lost Ace Collector Ver.1.0
・サムカフエスケープ
今回は、マスターが小林さんを、小林さんがみやもとを、みやもとがマスターをレビューしました。
以下各レビューになります。
愛野の小林さんは週末にBar VICTORでマジックを披露してくださっていますが、あまり他のマジシャンがやらないような、独特な世界観を持ったマジックをされます。
まずは「5枚を10枚にして」
これはBar VICTORで小林さんが、特に反応のいいお客様によく演じておられます。
このマジックが生まれた時、Bar VICTORで私も立ち会っておりました。
とある原理を海外の原書からみつけた小林さんが、私の「こうしてみては?」など、余計な一言を交えながら、ああでもないこうでもないと色々と膨らませて行って作り上げた手順です。
これはマジシャンでも、初めて見た人は漠然と何か原理があるのだろうな、と思っていても追うことができないほど巧妙です。
不要になったトランプを大量に持っているであろうマジシャンにとっては、知っていて損のないマジックですし、これを知っただけでもこの作品集を買ってよかったと思えるでしょう。
「マークトデックの作り方」
バイシクルやサーカスでマークトデックを作る方法ですが、高価なギミックデックを購入しなくても自作できる方法は、マークトデックを使用する人にとっては有難いと思います。
自作だと、デックが傷んでも惜しげなく交換できますし・・・。
長年の経験から小林さんが考案した方法を試してみてください。
「カンペマジック」
お客さんがマジシャンの覚えたカードを当ててしまうというマジックで、観客に不思議さと満足感を与えることのできる手順です。
「マジシャンがすごいのではなく、お客さんがすごいのだ!」という演出は小林さんのマジック・スタイルを具現化したような感のある作品です。
小林さんは、よくトリネタとして演じています。
以上Bar VICTORオーナー 安谷でした!
みやもと君は、マニアックなマジックを綺麗にちゃんと演じることができるマニアです。しかし、マニアなのに、まだ若いのに・・・VICTORの一般のお客さんに楽しんでもらえるような「独りよがりではない」マジックもちゃんと演じることができています。
VICTOR組の手品本第2弾では、みやもと君のマニア寄りの面が見られるマジックと、エンターティナー寄りの面が見られるマジックの2つが解説されています。
「ロストコレクター ver.1.0」は、有名なプロットを2つ統合したもの。しかし無理なくスムーズに統合されています。また、実演するうえでも無茶な部分は無いでしょう。私(愛野の小林)にとっては、途中のいくつかの技法に自信が無いので一般のお客さんに演じるためにはどれだけの時間練習しなければならないか? しかし、みやもと君自身はスムーズに演じており、みやもと君の演技を見るたびに「綺麗だなぁ」とつぶやいています。
「サムカフエスケープ」は、実際にみやもと君がVICTORでよく演じている演目の一つです。観客と向かい合うカウンターでも、観客に囲まれているボックス席でも、観客に喜ばれています。
愛野の小林
マスターのマジックは、小川心平氏から受け継ぐ様々なエッセンスに加え、現場での経験に基づいた感覚的な理論と、観客に適応するための試行錯誤がベースとなっています。
「Both side Oil And Water」
10年越しの発表だそうです。視覚的な思い込みを利用した、「ズルい」作品です。パケットを取り出してサラッと出来る手順ですので、フットワークも軽くてお手軽です。
「VICTORの説明できないトリック」
初見で度肝を抜かれました。レギュラーデックで出来る現象の中でも、シンプルでかつ強烈です。厳密にいえば、説明できないトリックと言っても現象はよりシンプルで、エニーカード的な要素の方が強いかもしれません。観客が完全フリーでコールしたカードが現れます。隣に座っている2人連続で同じ現象を達成するのもちょいちょい見かけます。ショーの中の隠し球としてこっそりストックしておくと強い武器になるかもしれません。イチオシです。
みやもと
と、こんな感じになりました。
ちょっとでも気になった方はぜひ購入をご検討いただけるとうれしいです。
今回はこの辺で。ではまた。